あまりにもディズニーに行きたいという話
「ディズニーに行きたい」って言ったら、ディズニーって幼少期に洗脳されてないと好きにならないんだよって、言われたことがある。
なるほど。
たしかに私は、ディズニー大好きおばちゃんにほぼ毎年連れて行ってもらってた。
それで好きになった。
キャラクターって子供に寄ってくるんだよね。
おばちゃんはそれをダシに私を使ってキャラクターとのグリーティングをめっちゃ満喫してた。たぶん。
キャラクターが寄ってくるのがめっちゃ怖くて号泣して、でも号泣するとキャラクターが慰めるためにまた寄ってくるのよ。超恐怖だったよね。
アトラクションも怖くて、プーさんのハニーハントも何回も乗ったことあるのになんだかあの薄暗くて空気感が普段と違う感じ?
毎回もうちょっとで乗れるよってところでお腹が痛くなって、トイレ行いきたいって言って怒られた。
私だけ外で待たせるわけにもいかないからって乗りたくないビックサンダーマウンテンに乗せられて号泣。
ホーンテッド・マンションも怖くて乗りたくないのに乗せられる、そして泣く。
みたいなのを繰り返してたのになんでディズニー好きなんだろうねって考えたの。
アトラクションは怖かったけど、ディズニーランドに入った瞬間、みんなワクワクしてる。
迷子になったらここに集合ねって毎年言われるのは、大きくてきらきらしてるシンデレラ城の前。
ショーのダンサーはみんな笑顔で、くるくる回ったり跳ねたりしてて、ミッキーがこっちを向いて手を振ってくれて、それに手を振り返すとミッキーだけじゃなくて家族も嬉しそうにしてくれる。
ジェットコースターで泣くと、いつもケンカばかりのお兄ちゃんが、次はほのぺこが乗りたいやつ乗ろってみんなに言うの。
隠れミッキーを見つけると大人はみんな嬉しそうだし褒めてくれた。
園内はスキップしたくなるような音楽がずっと流れてる。
チュロスは美味しい。
冬はミッキーの形に光るライトを握りながら、おばちゃんが買ってきてくれた暖かいココアを飲んで水上ショーを待つ。
かっこいいお兄さんの声がスピーカーから大音量で流れて、街灯がすっと消えていよいよショーが始まる。
みんなが息を飲む。
あの一体感とか、興奮とか、感動とか。
小さい頃は知らなかったけど、ああやって心から感動できる体験ってなかなかないんだよね。
20年も生きてると新しいことを発見する喜びってなかなかないし、何かに心から感動できることもなかなかない。
涙腺は緩くなったけど。
ディズニーはいつ行っても、私をワクワクさせてくれて幸せにしてくれる。
タワー・オブ・テラー以外は平気で乗れるようになった。
知らない人に手を振るのもここでしかだめなんだって知った。
dadがミッキーのことをミッキーさんって呼ぶのも納得できる。
あのハピネスが詰め込まれた夢の国に早く行きたい。